Officeのクリップアート提供終了! 新たに使える「Bingによる画像検索」に変更され、その中のクリエイティブ・コモンズの意味と対策「知らずに使うと著作権侵害になる?」
Officeで文書やプレゼン資料を作るとき、Office.comのクリップアートを利用したユーザーは多いだろう。しかし、マイクロソフトは昨年末、クリップアートの提供終了を発表し、現在は検索できなくなっている。
代わりに、Bingによるクリエイティブ・コモンズの画像を検索できるが、そもそもクリエイティブ・コモンズとは何なのか。対策も含めて説明しよう。
●Office.comのクリップアート提供終了! 利用者にとってはけっこう痛手
Officeユーザーなら、もう知っていると思うが、マイクロソフトはOffice.comでのクリップアートの提供を終了した。実際にWordやExcelでオンライン画像の挿入操作を行うと、Bingによる画像検索のボックスが表示されて、従来のようなクリップアートの検索ボックスは出てこない。
クリップアート利用者減が理由とされているが(実際のデータは不明)、これまでクリップアートを活用してきたユーザーにとって、ショックは大きい。クリップアートは、ほとんど著作権を気にすることなく、手軽に利用できるのが最大のメリットだったからだ。
Bing検索では、クリエイティブ・コモンズによってライセンスされている画像が表示される。しかし、一般ユーザーがクリエイティブ・コモンズを正しく理解し、ライセンス違反することなく画像を自由に使いこなせるとは思えない。少なくとも筆者は、そんな面倒なことはしたくないし、していられない。
【画面1】Officeでは、従来のクリップアートの挿入がなくなっている。用意されているのはBingの画像検索だ。
【画面2】Bingの画像検索では、クリエイティブ・コモンズによってライセンスされている画像が検索できる。
●クリエイティブ・コモンズとは?
クリエイティブ・コモンズとは、画像などの著作物の適正な再利用促進を目的として、著作者自身が、著作物の利用方法を明示できる国際ルールだ。
クリエイティブ・コモンズは、次の4つのマークがあり、著作物にこのマークが記されていれば、利用者はそのルールに従う必要がある。
【画面3】……表示:作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、著作権者の表示を要求する。
【画面4】……非営利:作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、非営利目的での利用に限定する。
【画面5】……改変禁止:作品を複製、頒布、展示、実演を行うにあたり、いかなる改変も禁止する。
【画面6】……継承:クリエイティブ・コモンズのライセンスが付与された作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品のライセンスを継承させた上で頒布を認める。
この4項目には、同時に採用できないものもあるため、実際にはクリエイティブ・コモンズには6つパターンがある(詳細はクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのサイトを参照)。
●商用利用できる有料/無料の素材提供サイトが人気になる?
OfficeのBing検索では、クリエイティブ・コモンズによってライセンスされている画像が表示されるが、個々の画像が6つのパターンのどれを採用しているかは、検索画像の元サイトで確認しなければならない。
もちろん、商用利用できる画像もたくさんあるが、忙しいビジネスパーソンが、企画書や報告書、プレゼン資料を作るとき、いちいちそんな確認をしてはいられないだろう。
というわけで、今後は、商用利用可能な素材を提供するサイト利用者が増えるだろう。たとえば筆者は、クリップアート終了後、「イラストAC」や「写真AC」といったサイトを利用するようになった。仕事で使うなら、商用利用できるCD-ROMやDVDの素材集を1本購入しておくのもよいかもしれない。利用できる素材は限られるかもしれないが、利用するたびに、ライセンスを確認する手間は省ける。
Officeのクリップアート提供終了! 新たに使えるクリエイティブ・コモンズの意味と対策「知らずに使うと著作権侵害になる?」より
officeのバージョンや更新していないじょうだいだと、まだクリップアート検索はできるのですが、今までに比べて検索結果非常に少なくなっています。
また、今までは現在、クリップアートで検索をすると、スターバックスコーヒーやマクドナルド、アップルコンピュータなどの有名企業のロゴが検索できたりします。これって使っていいのか非常に悩みますw
著作権、商標権的に危ないと思うものについてはっ使わないほうがいいと思います。クリップアートで検索しているから大丈夫だとは思うのですが正直何とも言えないですね、実質クリップアートは終わりだよと宣言しているわけですから。
みなさんこれからクリップアートを使う場合は気を付けましょう。